いきなりでかい写真を貼ってすみません。最終話の冒頭をド派手に飾るのは、のぞみ186号東京行きです。
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今よく考えたら、こんなに真っ暗なのによくぶれずにとれたなぁと驚いています。では、この写真たちのシャッタースピードを見てみましょう。

1枚目 1/320秒。
2枚目 1/1000秒。
3枚目 1/200秒。

ISO感度は3200でした。明るさの割には速いスピードが出ていました。けっこう高感度に設定したはずなのですが、その割にとてもきれいに撮影できたと思います。写真がざらざらで少々ノイズが多く感じると思う人もいるかもしれませんが、これはサイズを縮小したときに出たものです。オリジナルの画像はもっときれいです。

ぼくたち鉄っちゃんが一眼レフをのどが出るほどほしがる気持ちがよくわかります。大好きな鉄道な写真を、少しでも上手に撮りたいですよね。特にめったに走らない車両(ドクターイエローとか)や、ラストランの写真は絶対に失敗できません。性能の良いカメラを買いたくなる気持ちがよくわかります。


ちょっと鉄道の話から外れますが、もし十分なお金があるとしたら、次にほしい一眼レフは、NikonD500です。理由は主に三つあります。

理由その1……より暗闇に強い
D500の常用感度は100~51200で、今持っているD7200と比べて2倍高いです。感度が高いとその分暗闇に強くなるので、夜の撮影では大変重宝します。ちなみに、写真の質をあまり気にしないのなら感度の下限は50、上限は1640000です。

ん? かんど1640000?????
実感がわかなかったので、おもしろい動画を用意しました。

これは、3年前にソニーが発売したカメラの高感度撮影のテストの様子。感度800では人の顔がさっぱり見えません。感度6400になると薄暗い映像になっています。ここまでは自分のカメラでも実現できる領域なので、ちっとも驚きません。驚くのはここから。

感度102400では曇りの昼間と同じくらいの明るさになりました。そして、そのカメラの最高感度409600で撮影した映像は、まるで日向で撮ったかのよう。「……おかしい。これ本当に夜に撮ったのか?」と思わせるような明るさでした。

D500の出せる最高感度は、そのさらに4倍。いくら暗かろうが関係ありません。ただし、最高感度で撮ると、とあるブログの記事のいちばん下の写真のようにザラザラな写真になってしまいます。感度は高くすればいいというわけでもありませんね……。

理由その2……ピントを合わせる点がより多い
D500では153点でピントを合わせることができます。そのうち選択可能な地点は99か所です。D7200では51点しかないので、実に3倍も多い点でピントを合わせることができます。これは電車をすみっこのほうにおいて撮りたいとき重宝しますね。ピントを合わせる点もまばらに散らばっているので、よほどすみっこでない限りはどこでもピントが合うようになっています。

理由その3……連写がより強い
D500ではRAW画像を10枚/sで撮影できます。D7200ではRAWだと5枚/sが限界です。猛スピードで駆ける新幹線は、少しの時間でも長い距離を進めます(時速300 km/hだと1秒で1.4 m進む計算である)。特に真横から撮影するとなるとわずかなタイムラグで位置が大きくずれます。連写回数が多いということは、コマの間に進む新幹線の距離を縮めるという点で、より自分の理想に近い写真を撮りやすいということです。

ちなみに連写の回数がおそいD750やD810と比べたらこんな感じになります。

どうですか? 10枚/sの連写の魅力、わかっていただけましたか? D750やD810の連写が「ガシャガシャガシャ」という音なのに対して、D500の連写音は「ダダダダダダダダ」という感じに聞こえてきますね。これだけ連写が強ければ鉄道写真はもうほとんどミスりませんね。

ほかにも、D500はセンサーのサイズが小さいので、ズームが効きやすいです。これはD7200でも同じことですが、同じ600 mmのレンズを買っても、D500やD7200だと焦点距離が1.5倍になるので900 mmで撮影できるようになります。これならド迫力の鉄道写真が撮れますね。

でも機能がいいということは、その分値段も高いということを考えると頭が痛いですね……。ボディだけでも20万以上するので、なかなか簡単には買えません。仕事してお金貯めたらいずれはほしいです。


そうこうしているうちに、岡山止まりのひかり477号が到着しました。この記事を書いた2017年2月16日現在、現役のC編成としては最古のC38編成です。
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感度6400で撮ったので画像がボロボロです。そのへんは勘弁してください。そのかわり、幕回し中に撮れたレアな行き先を見せます。
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品川行のこだま・ひかりか……。品川駅開業当時は、回送列車との競合を防ぐために、一部を品川始発にしようという案がありました。でもそのたった3年後に昨日言ったデジタルATCが東海道新幹線に導入されたので、品川サブターミナル化計画(と勝手に名付けた)はオジャン。今は朝6時に品川を出発するのぞみ99号だけが、唯一品川始発です。品川が終着の列車はいません。別に作る必要がなさそうなので、これから品川終着の列車は未来永劫現れないでしょうね。

姫路を発着する列車は、臨時列車でごくまれにありますね。今年のお正月にも姫路行のひかり号が走りました。新幹線が近くにいないので、ぼくはツイッターでその様子を追っていました。撮りたかったですね……。ちなみに、ぼくのアカウントはおかげさまで300人以上にフォローされています。気になったらいつでも読んでみてください。


で、お決まりのオチは
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余計なこと言ってないで次に進みましょう。19時19分、こだま750号としてひさびさ500系が来ました。V8編成です。
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明るいときよりかっこよくなったかな? カンセンジャーJRは健在でした。
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20年近く使い続けてボロボロになった500系を意地でも使ってやろうというJR西の意気込みがすごい……。そしてそんなに古い形式なのにいまだに500系がヒーローとして成り立つのがもっとすごい……。こだま750号、ひかり477号は役目を終えて車庫に入っていきました。
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さよなら500系、700系。最後は、のぞみ188号で締めます。この列車はC60編成でした。で、本当ならこんな写真を狙っていたのですが、
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のぞみ60号 X5編成

運悪くこだま759号の入線が被ったので、撮影失敗。当然、即刻消しました。仕方がないのでのぞみ188号とこだま759号の写真を撮って、新幹線ホームを後にしました。
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半日近くの新幹線の撮影は本当にくたくたでした。最初のほうは楽だったのですが、日が沈んでからは体力との勝負でした。今度撮影に行くときは、C編成撮影に特化して京都駅で撮りたいです。

21時ごろのマリンライナーで高松に到着してから少し時間があったので、また撮影しました。7番のりばと8番のりばに8000系がそろっていました。
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左(7番のりば)に止まっているのがいしづち29号です。右(8番のりば)は回送列車です。4番のりばには、7200系への更新が始まった121系がいました。
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121系は登場から今年で30年たちます。しかも台車などには30年前に出た廃車の部品を使っているので、車体以外は実質50歳くらいはいっているでしょう。いい加減新車出さないのかと気になっていましたが、新車ではなく大幅改造という手を使ってきたからさあびっくり。まさか、そんな手があったとは……。

22時58分、いしづち104号が入ってきました。号数が100以上のいしづちは、しおかぜと連結しません。ちなみに、号数が100未満のいしづちはしおかぜと連結して松山~多度津・宇多津を走りますが、号数はしおかぜに合わせてあります。早朝今治を出て岡山に至るしおかぜ2号は連結しないので、いしづち2号は今存在しません。
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いしづち104号はアンパンマン列車でした。
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でも、正直2000系時代のほうがよかったなぁ……。いちばん最後に乗ったのは、うずしお33号です。
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えっ?? 1番のりばから出発?
これもびっくりでした。ふつうはうずしおは3番のりばから出発するのです。深夜になると何が起きるかわかりませんね。

こうして、うずしお33号に乗ること1時間ちょっとで徳島駅に到着。着いた時にはすでに日付を越えていました。
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今回の撮影はかなり無茶な感じでしたが、結構楽しかったです。これから去りゆく700系が撮れたのが一番の収穫だったと思います。さて、次回はどこに撮影に行きましょうか?



おわり