高知旅行に行くはずが、高松に向かいました。
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 そして高松から徳島行きのうずしお7号に乗って、一度徳島に戻りました。
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 そして昼食をコンビニで買ってから、いよいよ旅本番です。

 12時01分、剣山5号が出発。これから宿毛を目指しますが、まずはこの列車の終点、阿波池田を目指します。徳島~鴨島は一線スルーとなっており、剣山5号は高速で駅を通過していきました。しかし、鴨島を過ぎると一線スルーでなくなるため、交換設備のある駅ではのろのろと通過。

 分岐器はみんな両開きかと思ったら、片方だけが両開き、もう片方の分岐器は片開きという駅もありました。片方が片開きなのに、何でわざわざスピードダウンする両開き分岐器を置いたのか…… 元からそのような配置だったのでしょうか?? 相変わらずまったりとした走りで阿波池田に到着。
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 阿波池田到着から8分ほどで、南風14号が到着。2700系運転です。あまり調べていなかったので失念していました。もっとも形式に関係なく撮影するつもりだったので関係ありませんでしたが。
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 バリ順(?)を撮ったところで早歩きで高松寄りに向かいます。そして発車寸前でどうにか先頭部にたどり着き、また撮影。
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 日陰だったのがちょっと残念でした。
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 実はこの阿波池田駅には、この旅の3ヶ月前に2000系撮影のために来ていました。そんなわけで、だいたいどんな写真が撮れるかが把握できていたわけです。行ける場所には行っておくものです。南風14号の発車から約10分で、南風9号が到着。タイミングからして佃で14号と9号が交換したようです。
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 14号は混雑していたので、着席できるかどうか不安でしたが、余裕で着席できました。山深くなったところで小歩危峡に到達。いつもの自動放送を聞きつつ、大歩危峡の絶景を堪能していきました。この日の天候は快晴、さらに時期が良かったため山は紅葉で赤く色づいていました。これ全部、大自然が何万年もかかって作り出してきたのかと思うと、自然は偉大だと感じました。スマホで景色を撮っている人もいましたが、そんな様子を尻目にぼくは一枚も写真を撮らずにしっかりと肉眼に小歩危・大歩危の絶景を焼きつけていきました。

 その後も山岳区間は続き、南風9号は何度も車体を右に左に傾けながら南に進んでいきました。新改を通過すると次は土佐山田。土佐山田で山岳区間は終わりとなりますが、この二つの駅間が長かったです。新改を通過してから排気ブレーキをかけつつ、振り子装置を何度も動かして山の中を突っ切る。平地区間に入ったのは、土佐山田駅に到着するまさにその直前。まるで山岳区間が終わることが拒まれているかのような心地でした。

 土佐山田から高知までは一瞬でした。南風9号は3分ほど遅れて終点高知に到着。この日の行程の2/3くらいが終わりました。
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 高知駅、到着!! 次の列車までは2時間近くあるので、少し改札を出て高知駅周辺の様子を(本当にちょっとだけ)撮ってきました。まずはクジラドームと2000系をセットで撮影。
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 さらに少し離れて編成全体が入るように撮影。
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 近年、地方都市の駅が相次いで高架化されています。松山駅もあと数年で高架化されます。駅が高架化されると、単純に高架橋の上にホームを作って終わり、個性のかけらもない駅ができることが多いですが、高知駅はその法則から見事に脱してくれました。

 無機質で直線的なコンクリートの上に、温かみのある木材を屋根に用いることで、ぬくもりを感じられる駅となりました。さらに屋根が曲線状となっているのがさらにぬくもりを醸し出してくれます。それでいて外部は素朴な装飾のため、風景との調和も取れています。この大屋根は、「くじらドーム」という愛称を持っています。

 では、もう少しくじらドームを別の視点から見てみましょう。少し時系列が入れ替わります。もっと近寄って撮影。
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 今度は離れて、路面電車の駅から少し東側で撮影。
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 路面電車が来たのでそれもいっしょに撮りましょう。
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 今度は路面電車を中心に撮りましょう。
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 今までは南側。今度は反対側の北側へ出ます。
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 新しい時代の到来を予感させる写真が撮れました。あ、そっか、高知は新しい時代を切り開いた偉人たちの故郷、そして今年(旅行の時点)は令和元年、新しい時代は、もうすでに近くに来ていたのか。今度は内部を撮影。
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 こんな感じで、くじらドームは高知駅をすっぽり覆い尽くしています。その内部の木材は全て高知県産の杉を使用。杉自体は建築材としてよく用いられますが、まさかこんな使い方があったとは…………。さすがです。

 次は駅舎以外を見てみましょう。駅前のビル群はこんな感じ(逆光)。
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 徳島駅前とあんまり変わらない…………

 観光案内所の近くには、巨大な鳴子が。
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 多分実際に鳴らせるようには作られていないとは思いますが、もし鳴らすのなら大変な労力を要するでしょう。ウルトラマンくらいの大きさの人間だったら鳴らせるかも…………

 高知駅前には、3人の偉人の銅像がありました。
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 左から、武市半平太先生、坂本龍馬先生、中岡慎太郎先生です。三方とも、幕末の激動の時代に、倒幕のために戦った方たちです。詳しいことはあまり分からないのでそのへんの動きは幕末ファンに聞いてください。残念ながら三方とも若くして亡くなりましたが、その志は本当に高かったことでしょう。
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 三方が見通しているのは、広大な太平洋か、はたまた無限に広がる宇宙か、三方のまなざしからは、並外れた意思を感じます。太平洋/宇宙の先には、この方たちの目指した何かがあるのでしょうか? ライフスタイルが不明瞭で、変動しやすいとされる令和の時代に、この方たちは何を思っているのでしょうか?
 
 三方の勇姿を心に刻んだところで、高知駅に戻ります。

 ところで、なぜ最初に高知と関係ない高松駅に行ったかが気になったいる方もいると思うので、その理由を教えます。その理由は、「特急うずしおの乗り比べ」と「切符の有効活用」です。

 特急うずしおには、現在2700系、2600系、N2000系、キハ185の4種類が使われています。2700系には学会発表で新居浜に行くときに初めて乗りました。
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 2600系についてはこのシリーズを参照。N2000系は特急うずしおの主力列車だったため、この旅を問わず何度も乗りました。
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 しかしキハ185のうずしおだけはほとんど乗ったことがなく、今までずっと遠ざかっていました。しかし、キハ185の特急うずしおも今後もしばらく残っていくかどうか不透明なところなので、とりあえず一度は乗っておきたいと思いました。で、数少なくなったN2000系うずしお(6号)が高松に着いてから40分ほどでキハ185運転のうずしお7号が高松から出発することを知っていたので、レアなもの同士が一度に乗れる機会を作りました。
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 今回の旅は1泊2日の短い旅ですが、徳島から穴吹経由で宿毛に到達するには剣山5号に乗れば十分です。しかし、それではせっかく3日間乗り放題なのにもったいないと感じました。そこで、少しでもきっぷの効力を有効活用したいとも考えていました。

 たぶん普通の人なら、「徳島~高松往復するなんてムダやん」と突っ込みを入れるでしょうが、それは乗り鉄にはタブー。フリーきっぷを手に入れたら、1秒でも長い時間、1本でも多くの列車に乗っていたいと思う、それが、「乗り鉄」なのです。近年は個人の価値観が多様化してきているので、自分の心の定規にとらわれず、さまざまな目線で物事を考えられるようにならなければなりませんね。もっともその一見ムダと見える行程のおかげで、シンボルタワーや高松港が見られたわけですが。
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 次回からは、高知駅で少し撮影した後、高知県最西端の駅、宿毛駅に向かいます。